続・俺が幸せにしてやるよ



「あ、ここで降りるぞ」


突然立ち上がった悠斗くん。



「え?ここ、家の駅じゃ⋯⋯」


ない。って言わない間に手を掴まれて電車を降りる。



この駅、聞いたことはあるけど、行ったことないからよくわかんない。



こんなに人いるんだ。



ここは若者の聖地っていうより、大人の世界って感じの地域だ。



綺麗にドレスアップしてる女の人もいればスーツ着てる男の人もいる。



⋯⋯やばい。世界が違う。


こんなちんちくりんがここにいてもいいのか。


悠斗くんはこの世界に溶け込めてるから凄いと思うんだけど。



やっぱり元から持ってるものなのかな?



私にはかけ離れてるこの世界を迷うことなく進んでいく悠斗くん。



< 10 / 59 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop