続・俺が幸せにしてやるよ
「あ、ここで降りるぞ」
突然立ち上がった悠斗くん。
「え?ここ、家の駅じゃ⋯⋯」
ない。って言わない間に手を掴まれて電車を降りる。
この駅、聞いたことはあるけど、行ったことないからよくわかんない。
こんなに人いるんだ。
ここは若者の聖地っていうより、大人の世界って感じの地域だ。
綺麗にドレスアップしてる女の人もいればスーツ着てる男の人もいる。
⋯⋯やばい。世界が違う。
こんなちんちくりんがここにいてもいいのか。
悠斗くんはこの世界に溶け込めてるから凄いと思うんだけど。
やっぱり元から持ってるものなのかな?
私にはかけ離れてるこの世界を迷うことなく進んでいく悠斗くん。