続・俺が幸せにしてやるよ
机をくっつけて作業に取り掛かる。
作業と言っても、何枚かの紙をホッチキスで止めるだけなんだけど。
その単純な作業が長時間続くとなると、話は別だ。
現に1時間後。
「⋯⋯これ、いつ終わるんだろう」
「ちょっと、厳しいかもね」
最初こそはポジティブだった黒木くんも今では苦笑い気味で現実を受け止めている。
2人だからって量多すぎだよ。
そう言えばこれ全校生徒に配るって言ってたよね。そりゃ多いわけだ。
「でも、皆川さんと残れてよかったよ。いつも二人きりで話す機会なかったからね」
「大体明里がいるもんね」
「多分、皆川さんと二人きりになる機会なんてそうそうないから、今いろんなこと覚悟の上で言うね」