最上階ロマンス
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
その後の…、カレーパーティーのカレーの味…なんてモノは、実咲には分からなかった…。。
頭の中は、カレーよりも…悠とその彼女の結婚式に琢磨と夫婦同伴で参加する!ということで、いっぱいだった。。
カレーパーティーは、チキンカレーや野菜カレーなどスパイスなどをいくつか変えたモノが4種ほどあった…が、それらのカレーは、悠と瑞希が昨夜から仕込み持参をして来ていたらしい…
「カレー、どうですか?
あ、もしかして…あんまり好きじゃなかった?」
と、笑顔を向ける…悠の婚約者の女性・瑞希の言葉に、実咲は味なんてモノ、感じる状況じゃない!…とは言えず…
「美味しいです。とても…」
《て、どんだけ作ったのよ? カレーばっかり!
当分、カレーはいいかも?》
と、思ったが…とても、口には出せず…
「良かった! 悠たちと同級生なんですよね? 私、彼の高校時代、知らないから…」
そぅ、にこやかに微笑みながら…言う彼女。。その彼女の左手…、婚約指輪らしき指輪が光っている…ダイヤの周りを花のように散りばめられたピンクダイヤ…
「…綺麗ですね。それ…」
《婚約指輪か…、いいな…
可愛いデザイン…》
実咲の視線の先が、自分の薬指にはめられた指輪だと気がついた瑞希…
「あ、いいって言ったんですけど。彼が…どうしても…って。
そういうとこ、こだわりがあって…」
と、照れくさそうに話す彼女…、幸せそうだ…と、思った。。
悠に愛されているのが…、その表情からも伺える…
「漆原さん、そういうのは?」
「彼は、そういうのは…。。
私たち、バタバタ…でしちゃったから。結婚式も…」
《なんか、寂しい…。。
彼女も…、今野さんも…幸せそうなのに。。
私は?
偽装だから…、仕方ないけど。。》
そぅ、少し寂し気に呟いた実咲に…
「ウチの彼、結婚には中々…だったけど。
漆原さんに言われて、決めてくれたんですよ。
あの人、ああ見えて…みんなのこと、ちゃんと見てくれてるんですよね。」
「……っ」
《…そぅなんだ…。意外…
意外…と、云うのかな?
私を助けてくれたんだから。。
優しいところもあるって…、それは分かる…》
瑞希の言うことは、正しい…だろうと思った。
自分はまだ、本当の彼を知らないのかもしれない…と。。
「ホント、そうですね。
私も、彼に救われたから…」
実咲の言葉に、瑞希はニッコリと微笑んだ…
「漆原さんの足…、知ってます?」
と、急に…少し寂し気に言葉を繋いだ瑞希…
「…あ。。」
《彼の左足…のこと?》
瑞希は、実咲の方に…消え入りそうな笑みを浮かべ…
「アレ、私たちのせいなんです。」
「……っ」
《…【私たち】…っ?》
「漆原さん、そういう事、言わないですよね?
そういう人です…
私と彼を、1度も…、責めたりもしない…
だから、彼には幸せになって欲しいんです…」
そぅ…、笑顔を見せた…
「……っ」
《彼の左足の原因…って。。?!
なんか、詮索してはいけないことなのかもしれないけど…
私だけ…、何も知らないんだよね?
当たり前…だけど。。
そう言えば…、今朝はバタバタしてて…気にも留めなかったけど。。
漆原くんの部屋…、あんなに好きだった…バスケに関係したモノがなかった…。。なに1つ…
部屋に、ボールやバッシュくらいあるかと思ってたけど…、何も…》
実咲は、今朝…、目が覚めた時に見た…琢磨の部屋を思い出していた…
大きなデスクに、パソコン機器が並び…、大きなセミダブルくらいの大きさのベッド…、作り付けのクローゼット…、シンプルな余りモノが置かれていない部屋…
彼の…、過去を知りたい…と、思った。。
その後の…、カレーパーティーのカレーの味…なんてモノは、実咲には分からなかった…。。
頭の中は、カレーよりも…悠とその彼女の結婚式に琢磨と夫婦同伴で参加する!ということで、いっぱいだった。。
カレーパーティーは、チキンカレーや野菜カレーなどスパイスなどをいくつか変えたモノが4種ほどあった…が、それらのカレーは、悠と瑞希が昨夜から仕込み持参をして来ていたらしい…
「カレー、どうですか?
あ、もしかして…あんまり好きじゃなかった?」
と、笑顔を向ける…悠の婚約者の女性・瑞希の言葉に、実咲は味なんてモノ、感じる状況じゃない!…とは言えず…
「美味しいです。とても…」
《て、どんだけ作ったのよ? カレーばっかり!
当分、カレーはいいかも?》
と、思ったが…とても、口には出せず…
「良かった! 悠たちと同級生なんですよね? 私、彼の高校時代、知らないから…」
そぅ、にこやかに微笑みながら…言う彼女。。その彼女の左手…、婚約指輪らしき指輪が光っている…ダイヤの周りを花のように散りばめられたピンクダイヤ…
「…綺麗ですね。それ…」
《婚約指輪か…、いいな…
可愛いデザイン…》
実咲の視線の先が、自分の薬指にはめられた指輪だと気がついた瑞希…
「あ、いいって言ったんですけど。彼が…どうしても…って。
そういうとこ、こだわりがあって…」
と、照れくさそうに話す彼女…、幸せそうだ…と、思った。。
悠に愛されているのが…、その表情からも伺える…
「漆原さん、そういうのは?」
「彼は、そういうのは…。。
私たち、バタバタ…でしちゃったから。結婚式も…」
《なんか、寂しい…。。
彼女も…、今野さんも…幸せそうなのに。。
私は?
偽装だから…、仕方ないけど。。》
そぅ、少し寂し気に呟いた実咲に…
「ウチの彼、結婚には中々…だったけど。
漆原さんに言われて、決めてくれたんですよ。
あの人、ああ見えて…みんなのこと、ちゃんと見てくれてるんですよね。」
「……っ」
《…そぅなんだ…。意外…
意外…と、云うのかな?
私を助けてくれたんだから。。
優しいところもあるって…、それは分かる…》
瑞希の言うことは、正しい…だろうと思った。
自分はまだ、本当の彼を知らないのかもしれない…と。。
「ホント、そうですね。
私も、彼に救われたから…」
実咲の言葉に、瑞希はニッコリと微笑んだ…
「漆原さんの足…、知ってます?」
と、急に…少し寂し気に言葉を繋いだ瑞希…
「…あ。。」
《彼の左足…のこと?》
瑞希は、実咲の方に…消え入りそうな笑みを浮かべ…
「アレ、私たちのせいなんです。」
「……っ」
《…【私たち】…っ?》
「漆原さん、そういう事、言わないですよね?
そういう人です…
私と彼を、1度も…、責めたりもしない…
だから、彼には幸せになって欲しいんです…」
そぅ…、笑顔を見せた…
「……っ」
《彼の左足の原因…って。。?!
なんか、詮索してはいけないことなのかもしれないけど…
私だけ…、何も知らないんだよね?
当たり前…だけど。。
そう言えば…、今朝はバタバタしてて…気にも留めなかったけど。。
漆原くんの部屋…、あんなに好きだった…バスケに関係したモノがなかった…。。なに1つ…
部屋に、ボールやバッシュくらいあるかと思ってたけど…、何も…》
実咲は、今朝…、目が覚めた時に見た…琢磨の部屋を思い出していた…
大きなデスクに、パソコン機器が並び…、大きなセミダブルくらいの大きさのベッド…、作り付けのクローゼット…、シンプルな余りモノが置かれていない部屋…
彼の…、過去を知りたい…と、思った。。