最上階ロマンス

4

「ん…っ」
《あ~…! 頭、重い…っ!》

…と、少しずつ…覚醒へと導かれる…

が、重苦しい瞼を開けた時…、すぐ近くに…人の温もりを感じた。。

耳元に聴こえる…、その人の心音に…少し、居心地の良さを感じた…


「…。。」
《そっか…、私…、昨夜、漆原くんと…っ

したのか…? 最後まで…??


記憶…、途中からないんだけど~…っ!》

その途中から、実咲は昨夜のコトを思い出し…耳元まで紅潮させる…

が。。

最後まで、いたした…記憶はなく、プッツリと途切れている…

「…っ!」
《…ぅわ~…!! 恥ずかしいっ! 恥ずかしすぎる…っ!



寝ちゃったの…っ?》

思わず…、はね起きた実咲…

すぐ、傍にある琢磨の寝顔に、胸の鼓動が高鳴る…


が、琢磨の寝顔を見下ろしていた実咲の腕を急に、引き寄せられ…。。その腕に抱きすくめられた…

「…え…?」

「もう少し…、ここにいろ…」

「……。。」

その、言葉に…頷き返した…。。彼の背中に両手を回す…

「……」
《一瞬でも…、嬉しい…

嘘でも…、嬉しい…っ


このまま…、こうしていたい…》

「俺…、その最中に寝られたの…初めて…だゎ…っっ」

その、頭のうえから聞こえた声に、実咲はその声がした方を見上げ…

「っえ? 」

その、琢磨の言葉に…、実咲はすぐ様、琢磨の方を見上げる…

…が、自分は衣服1つ…なにも身につけていない…下着すらも…


琢磨に、そぅ言われ…。。昨夜の記憶を思い出そうとする…

「……っ」
《昨夜…、

あんまりにも…、気持ちよくなっちゃって…》

が、琢磨は、難なく…実咲の身体をベッドに押し倒す…。。その唇を塞いだ…

その瞬間に、実咲は昨夜の口付けや愛撫を思い出しそう…だった…

「ちょ…っ! 明るいとこ、恥ずかしすぎる…!」
《明るいトコで、身体見られるなんて…っ!》

が、その指先は、実咲の身体をなぞりながら…、鼻先で微かに笑っている…

「全く、途中で寝る…って、どうなんだよ?」

そぅ、悪意に満ちた瞳を見せる…

「…っあ…!」

首筋や胸元に、唇を這わせられ…、否が応でも反応してしまう…。。昨夜の余韻が残っているからか…過敏に反応してしまう…


が…。。。


その次の瞬間…、その部屋のドアがいきなり開いた…

「琢磨、まだ寝てるの?」

そう…、巻末入れず…に部屋に入ってきた女性…。。綺麗な…20代後半くらいの…

タイトなワンピースに、胸元が少し開いている…。。綺麗にネイルを施した指先…、女性誌のモデルのような人だ…と、実咲は思った…

実咲は、すぐ様、その女性から身体を隠した…。。が、琢磨は、表情1つ変えずに…

「何しに来た?」

と、半身を起こしながら…、前髪をかきあげ…、めんどくさそうに…、それだけ言った…

「また、女連れ込んで…。。」

そぅ、その状況に置いても…表情1つ変えずに、笑顔で答える…

「…。。」
《誰~?》

頭の中で、パニックを起こしている実咲…。。ソレに気がついた琢磨は…

「あー、兄貴の嫁さん。」

「あー、そっか…っ!」
《て。。

そのお兄さんのお嫁さんが、

何故? 朝からインターフォンも押さずに…、寝室のノックもせずに…入ってくるの…??》


が、その女性は、ベッド近くまで近づいてきて…。。呆れ顔でその女性を見つめている琢磨に、キスをした…

「…っ!」
《な…、何故? キスしてる…?》

それでも、無反応…な琢磨に、その女性はニッコリと微笑み…
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