最上階ロマンス
「ごめんなさい…!
どうしても…、諦めきれなくて…。
でも…、実咲さんとはお友達になりたいんです
お二人の邪魔をするつもりはないんです!」

「……っ」
《て、ことは~?

つまり、あたしと友達になりたいって、こと?》

凪子の言葉に、実咲の思考は凍りつきそうだった…

「…ダメ…ですよね? やっぱり…」

そぅ、小動物のような瞳で、実咲を見つめる凪子…

その瞳に、涙の粒が浮かんでいる…

「も、…勿論、私で良かったら…っ」

実咲の言葉に、凪子は、ニッコリと笑顔を浮かべ…

「良かった…。
私、漆原さんが初めての人だったから…。忘れることは難しいですよね?」


その、凪子の言葉に、実咲の表情は一瞬にして変わった…

「…え…っ?」
《今、なんて言った…?

【初めての人】?!


それは、つまり…そういう関係なの??


アイツ、こんな可愛いくて、天使みたいな子に…っ!》
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