初恋がくれた幸せ。
新学期
ゴツン。

「痛っっ!」
今日も壁と挨拶して目が覚める。
毎日やってるとタンコブできそう笑

「ん〜っっ!あ、今日から中学ダァァ⤵︎⤵︎」
そうそう、今日から新学期。私は中1になる日。憂鬱だ…。理由はいくつかある。

一つ目は、私の通っていた小学校とは違う人達と仲良くなれるか。

二つ目は、小学校の時にケンカした子と会いたくないから。

三つ目は…、恋のライバルが増えるから。

私には、小学校三年から四年間片想いしている、蓮仁(レント)と言う人がいる。
同じクラスになれるかな〜〜 なんて、考えていたら、

「玲叶〜、初日から遅刻するわよ〜‼︎」

えっっ⁈今何時⁈ …7時半⁉︎⁉︎ 、8時集合なのに!!!急いでシワ一つ無い制服を着てドタドタ階段を降りた。

「おかーさん!!!何でもっと早く起こしてくれないの⁈」

そうだよ!もうちょい早く起こしてくれればよかったのに…!!

「何言ってるのよ!何回も起こしたわよ!起きなかっただけでしょ〜!!!」

ん〜っっ!そう言われると、何も言えなくなっちゃうよ〜!あっ‼︎それより、学校行かないと。

五分で朝ごはん食べて、
五分で顔洗い&歯磨きして、
十分で髪結び&メイクを済ませた。

「行ってきま〜す‼︎」

「行ってらっしゃ〜い‼︎」


…ふぅ、なんとか間に合った。
まずは、この一年が地獄か天国かが決まる、クラスだ…。

ドキ、ドキ…。近づくにつれて鼓動が早くなっていく。
最初は、自分の名前を探そう。

野坂・・葉場・・!、あった‼︎「原崎」。
私の名前は、原崎玲叶(ハラサキレイカ)。
(ハ)だから番号は真ん中あたり。丁度良いんだ〜〜! 、そうだよ。蓮仁と、美来(ミク)も探さなきゃ‼︎

美来の名前発見‼︎同じクラスだ〜‼︎
ホッ、良かった…。 あ、蓮仁‼︎何組だろう⁇

……え、さ、3組⁇
私たちはと言うと、

…1組。

はぁぁ〜。美来は一緒だったものの、蓮仁は違うのかぁ。。。仕方ないか…。

がっかりしていると。
ポンッ。 誰かに肩を叩かれた。

「ヒャッッ!!!」

ビックリしすぎて変な声が出た。
その場にいた人が皆私を見てくる〜〜!!!
恥ずかし過ぎる……。。
初日からオワタ・・・・・。
振り返って肩を叩いた人を見た。

「美来〜〜!!!」

「おっはよ〜‼︎」

「おっはよ〜‼︎って、そうじゃなくて
いきなりビックリするでしょ!変な声が出ちゃったじゃん‼︎初日からちょー恥ずいんデスけど!!!」

「そんなことより、同じクラスだよ〜〜‼︎」

「そうだね╰(*´︶`*)╯♡…でも…。」

「ふっ、言いたい事は分かったわ。蓮仁と違うクラスだったから落ち込んでるんだな?」

「うっ、なんで分かったの〜〜⤵︎」

美来ってもしかして心読めるの⁇

「玲叶の事くらい、なんでも分かるわ。これでも親友よ⁇」

「美来〜〜( ; ; )!」

「ハイハイ、だから泣かないで。同じ学校なんだし、そんなに落ち込まないの‼︎」

「そうだね。会えないわけじゃないもんね」

「そうそう。落ち着いたらまず、教室行こうか?」

「うん」

美来になだめられて教室に向かおうとした時、、、

ドン!

「キャッッ!」
痛っっ!なんか後ろからぶつかってきたんだけど⁉︎足挫いたんだけど⁉︎

「わ、悪りぃ!マジでゴメン!!!ほんとゴメン!!!痛いとこ無い?」

「う、うん。大丈夫」

必死に謝ってくるから、本当は足痛いけど、
大丈夫って言っちゃった。

「本当か?」

「う、うん」

なんかメッチャ心配してる…?

「なら良かった。本当ゴメンな。」

そう言って、走っていってしまった。

「大丈夫?何なのアイツ?」

黙って見ていた美来も心配してくれている。

「本当は足挫いたんだけど、なんか必死に謝ってくるから大丈夫って言っちゃった。」

「ハァ?初日から怪我してどうすんの?
でもアイツのせいか。今度あったらしばいてやる!」

おいおい、心配してくれるのは嬉しいけど
しばくって…。

「ま、とりあえず保健室行ったほうがいいかな?」

「そうね。ついてくから一緒に行こ」

「ありがと」

そういう美来のさり気ない優しさが私は大好きだよ。
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