きみのとなりで。


「「きゃーーー!!王子様ー!」」


教室の外から校門の方へ目をやると、
2人の男子の周りを大勢の女子が囲んでいた。



1人は黒髪で銀縁メガネをかけた男子。
やれやれ。っと言った表情で歩いている
森谷将人。

もう1人は「王子様」と呼ばれていた人。
茶髪の短めサラサラヘアで整った顔立ち。
少しニコッと微笑むと勘違いしてしまう人もいるくらいの破壊力のあるイケメン。
永瀬優叶。




「相変わらず、すごい人気だねー」

『そんなすごい人なの?』

「えー!妃奈!永瀬君のことしらないの!?」
『知らない。興味無い。』

「なんでー? この学園では有名人なんだよー!!」

頭脳明晰で文武両道。
もちろんイケメンで優しいから皆から王子様って呼ばれている!

と、梓紗が熱弁していたが、
そんな事言われても知らないし、
関わることもないだろう。。








そう思ってた。
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