鬼遊び ーオニアソビー
でも、その希望が叶う事はなく、次の日も、また次の日もまたその次の日も私はトイレへと連れ込まれ姫花達の玩具になる…。

姫花は少し治りかけた傷跡にまたカッターの刃を押し付け私を切り裂く。何度も繰り返し傷付けられた傷跡は日を増す毎に深くなる。


それに比例する様に私の心の傷も深くなっていく…。


それが何日も続けばいつしか私の体はバカになり、なんど腕を切り裂かれても痛みを感じなくなっていた…。

いくら刃を立てても一言も出さず、涙さえ流さない私に腹を立てたのか姫花の暴力は激しさを増していった。


おかげで私の腕の皮膚は剥がれ落ち、グチャグチャになって白い肉さえ見え隠れしていた…。

その頃にはガーゼと包帯が私の皮膚の一部となり役目を果たしていた。


でも、いくら身体は慣れたとしても心が慣れる事はなかった。毎日毎日深く深く傷ついて行った。


正直、もうどうでもよくなってきた…。

両親の事も…。

姫花の事も…。

自分の事も…。

これからの人生も…。

この地獄から抜け出すにはどうしたらいいの?

私が楽になるには…。

そうだ…。



姫花を殺しちゃえばいい…?
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