鬼遊び ーオニアソビー

「私はもう生きて行けません…。生きている事が辛いんです…。

もう、楽になりたい。

私のただ一つの願いです…。

パパ、ママごめんなさい…。先に逝きます。親不孝な私をどうか許して下さい…。今まで育ててくれてありがとう…。



ホントはね。もっと早く言うべき事だったのかもしれないけど、私…、私、学校で姫花達にイジメられていました。毎日毎日辛くて押し潰されそうでした…。

靴箱や机にゴミを入れられたり、花を飾られたり…。

体を傷付けられたり…。いろんな事がありました。結局、私は姫花だけじゃなくクラスのみんなにイジメられてたのかな…?イジメられてる私を見ながら笑ってた人、見て見ぬふりをする人みんな…。


もし、もっと早くパパやママに打ち明けられていたら何かが変わっていたのかもしれないね。だけど、私にはそんな些細な勇気を持つ事もできなかった…。

弱い人間だったんです。強くなろうって頑張ったけど強くなれなかった…。

ホントにこんな娘でごめんなさい…。

さようなら…。



また来世でもパパとママの娘であります様に。恵美」


私は遺書を書いた。まるで自分が生きた足跡を残す様に…。
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