鬼遊び ーオニアソビー
そんな事をしているうちに、いつしか夜はふけ両親は寝静まっていた。私はお風呂に入り綺麗に身体を洗う。

まるで身を清める様に。

姫花達からうけた全ての出来事を洗い流すように…。

そして髪をとかし身支度を整え、玄関の1番目立つ所に遺書を置き静かに家を抜け出した。

死ぬ場所に決めた学校に行く為に…。

いつも通い慣れた道を出来るだけゆっくり歩いた。


生きていると言う事を噛み締める様に…。


闇は深く誰もいない学校は静まり返っていた。私は迷う事なく教室に向かい姫花の席に座る。そしてポケットにしのばしてきたカッターナイフを取り出ししばらく刃を眺めていた…。
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