鬼遊び ｰｵﾆｱｿﾋﾞｰ

「えっ！？地獄っ！？」

「あなた自殺したんでしょ？自殺者は地獄に堕ちる…。勿論、それを知ってて自殺したのよねぇ？」

「そんなの知らないですっ！！生きているのが辛くて痛くて苦しくて…。だから自殺したんです…。」

「そう。だから何？死ねば楽になれるとでも思った？まぁ、今更言っても仕方ない事ね。もう、地獄行きの切符も発行したし後戻りはできないわね…。」

「そんな…。」

「これもあなたの選んだ道。覚悟するしかないわね。あぁ、そうだ。今からあなたが行く所を先に案内してあげるわ。」


そう言うと女鬼は私の身体を引っ張り上げた。

「わ、私、飛んでる！」

「当たり前でしょ。あなたは死んでるんですもの。浮かれていられるのも今のうちよ…。」


そして、私は地獄の恐ろしさを見せ付けられた…。