鬼遊び ーオニアソビー
たくさんの細く尖った針が永遠と続く山…。

そこを歩く人達は果てのない山道を歩き続けている。足元には一切の隙間がなく長さの違う針があるため、歩く度に身体のどこかしらに突き刺さる…。留まる事は許されず歩を止めれば後ろから大きな針を持った化け物がやって来ては突き刺している…。


私は、その光景がとても恐くて目を固くつむり震えた。


「ねぇ…。知ってる?あの化け物が突き刺している物ねぇ、魂を破壊する力を持ってるの…。だから、あまり刺されすぎると魂が壊れて転生できなくなるの。どう言う事かわかるかしら?」

「えっ…。生まれ変われないって事ですか…?」

「まぁ、そんな所ねぇ。でも、考えてみて。生まれ変われないって事はどう言う事か…。」

「生まれ変われない…。まさか…。永遠にあの地獄にいなきゃいけないって事!?」

「そうなるわねぇ…。クスッ。生きると言う事から逃げ出してきたあなたが、あの針山地獄の痛みに耐えられればいいけどねぇ…。」
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