鬼遊び ーオニアソビー
先生達は気づけなかった事にただただ謝り続けていた。

そして、私は教室へと向かう。でも、恐くて恐くて教室に足を踏み出せない…。

腕の傷が疼きだし震える身体、心臓は高鳴り動けずにいた…。


「大丈夫…。あの子は私が連れて行ったから…。あなたの代わりに…。クスッ。」


耳の奥で声が響き渡った。あれは夢じゃなかったんだ…。私はそう悟った。


「さぁ、行くぞ。」


先生に背中を押され教室に入った。すると、教室の真ん中に花が飾られているのが目に入った…。


丁度、私が手首を切った場所…。姫花の席辺りに…。
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