鬼遊び ーオニアソビー
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その後、ママからいろいろ聞かされた。

あの次の日、玄関で私の遺書を見つけたパパとママは町中を探し回り手首を切って倒れているのを近くの神社で見つけたそうだ。

幸い傷は浅く一命は取り留めた。そして、その日学校に登校してきた生徒が自殺している姫花を見つけた。


机に「ごめんなさい」と言う文字を残して…。



あの日、あそこにいたのは確実に私だったのに…。


今、思えばあの時、保健室に運んでくれたのは女鬼だったのかもしれない。あの時から女鬼はずっとそばにいて私を見ていたのだろう…。



私の腕には今でもイジメで受けた傷跡がはっきりと残っている…。この傷跡を見る度に思い出すだろう…。


イジメを受けていた日々、そしてあの地獄の光景を…。
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