鬼遊び ーオニアソビー
倫子の場合
「お願い!僕のところに戻って来てよ!」


「だから、何度も言わせないでよ…。もう、私達ダメなの!わかってよ!」


「どうして?何でダメなの?僕の何処がダメだって言うのさ!?」

「私…、他に好きな人が出来たって言ったでしょ…。だから、もういい加減にしてよ!」


「そうか…。わかったよ…。」



私と弘之(ひろゆき)は高1の夏頃から大学に入ったつい最近まで付き合っていた。


さっき、弘之に

「好きな人ができた。」

そう言ったのは実は嘘…。


ホントは最近の弘之が恐くなったから…。

いくら付き合っているとは言えお互いプライバシーと言うのは必要だと思う。


だけど…。

近頃の弘之の行動は私のプライバシーを一切無視した異常としか言い表せないものだった。



それに…。
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