鬼遊び ーオニアソビー
「だから、ごめんねって言ってるのぉ。ちゃんと聞こえてるぅ??今までの事、許してくれるよねぇ??」


再度、耳にした言葉に私は、やっとこの悪夢から解放される!ずっと待ち侘びでいたいつもと違う一日がやっとやって来たんだ!って嬉しくなり満面の笑みでこう答えた。


「姫花ちゃん達が反省してくれて謝ってくれるなら許してあげるよっ。今までの事は水に流してあげるから、これからは仲良くしてね…?」


「許してあげるかぁ…。フフッ。ありがとうっ。それじゃあ、今までの事はリセットで、今日からまた新しい日々を迎えましょっ。」


姫花がそう言い終えると同時に両脇から腕を捕まれた。


「えっ…??何するの…?辞めてよ!離してよっ!!」

「えっ?何って、仲直りの儀式するのっ。だって、恵美が許してくれるって言ったんじゃん。フフッ。」



そう言うと姫花は掃除用具箱から使い古されたボロボロの雑巾を手に取り、私の顔当たりまで差し出して来た。
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