鬼遊び ーオニアソビー
ひとーつ。船のり川越えて。

ふたーつ。針のむしろを登りましょ。

みーっつ。深紅の池、泳ぎ。

よーっつ……



薄れ行く意識の中で私はそんな唄を聞いていた…。

「あぁ、私死ぬんだ…。辛い毎日だったけど、これで楽になれるんだなぁ…。」

なんて事を思っていた…。



汗ばみ息苦しく、私は目を醒ました…。


「あれ…?私…、死んだんじゃ…?」


「あら、気が付いた?もう身体は大丈夫?よく寝たわね。もう、放課後よ。」

「あっ…。は、はい…もう大丈夫です。でもどうして私はここにいるんですか…?」

「あなた、覚えてないの?トイレで倒れてたのよ。貧血かしらね?」

「そうなんですか…。すみません。お世話になりました…。」


私がトイレで倒れた後、誰かが保健室へと運んでくれていた樣だ…。
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