アタシに付きまとう彼が愛おしい
「直哉じゃん!元気してたか?」
健永くんが入ってきて、アタシは今すぐ教室を出たくて立ち上がろうとしたら、
「祐華、ごめん」
神谷くんがアタシを引き止めるが、そのままトイレに逃げ込んだ。
どうしよう…
会いたくなかったのに。
何で…
「祐華、大丈夫?」
青ざめているアタシに声を掛けてきたのは、
「菜々…ごめんね。保健室行ってくる」
どうしたら、菜々とちゃんと友達になれるのかな。
いつもアタシの心配してくれるのに…
何か申し訳ないよ…
「分かった。何かあったらすぐに言ってね?」
「うん、ありがとう」
神谷くんの顔を見た瞬間、洸太に助けを求めたなんてどうかしてる…