アタシに付きまとう彼が愛おしい

あははっ、笑える。


ほらね?みんなは簡単にアタシから離れていく。

だから最初から誰も関わらない方が早いっていつも言ってるじゃない。


はぁ…

洸太もダメになっちゃうか。


まっ、アタシが悪いけどね。

アタシが洸太を大切にしなかったから。

仕方ないよね…


「洸太はきっと、アタシがクラスの子と話す事は滅多に無いから、神谷くんと話しているのが珍しいんだと思う」


洸太にどう説明したらいいか…

いや、だからいつも言ってるじゃん。本気にしなきゃいいって。

洸太を忘れるのはまだ今でも間に合うから、無理矢理でもアタシの中から消そう。


「俺が言うのは変なのかも知れんけど、多分嫉妬だと思うよ」


嫉妬…?



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