アタシに付きまとう彼が愛おしい
まだ諦めてないのかい!
どんだけしつこさがあるのかよ…
「そんなに彼女が欲しいなら、別にアタシじゃなくてもいいでしょ。アンタはモテるんだから、作ろうと思えばすぐに作れるんでしょ!」
取り敢えず、杉野くんにまだ希望がある事を伝えてみる。
「祐華がいい」
ごめん、全然嬉しくない。告ってきて喜ばないって薄情者なのかも知れないけどよ、別にそれがアタシなんだから。
お世辞でもアタシがいいと言ってくれた杉野くんに満面の笑顔を見せ、逃げるかのように教室に戻った。