アタシに付きまとう彼が愛おしい
綺麗な二重の瞳に、通った鼻筋。
白い陶器のような肌に薄い唇。
容姿端麗という言葉がピッタリ当てはまる。
そんな彼が好きなんだ。
「それじゃ、明日ね!」
1回、頭を冷やなくちゃ。
洸太の顔を見れたし、今日はここまでにしよう。
洸太ひ背を向け、帰ろうとしたら、洸太こ手がアタシの腕を掴む。
「洸太…?」
掴まれた腕に目を見張る。
「キスしていいって、誰が言った?」
「ご、ごめんねっ!」
今のアタシは洸太に上手く笑えてない。
キスしたんだ、アタシ。
でも今更、騒ぐ必要ないと思うけどね。
だってアタシたちは何回もキスしたんだし。
「もう来んな…」
洸太は冷たい言葉をアタシに掛ける。
アタシが洸太に冷たく突き放したように…
そんぐらい、平気だよ。
アタシが洸太を振り回しても、真っ直ぐに想ってくれたように、洸太に嫌われても全然怖くないもの。
「来てほしくないなら、学校に来てよね。じゃなきゃ、また洸太んちに行くからねっ!」