アタシに付きまとう彼が愛おしい

そ、そうなんだ…


やっと本当の意味で友達になれたと思ったら、同じ人を好きになるなんて。


変な気分に感じる…


「そうなんだ。実はアタシも洸太が好きなの」


「知ってるよ〜」


その口ぶりから菜々は呆れているようだった。


知ってた!?


アタシは健永くんしか言ってないのに!


アタシは別にそこらの女子と同じようにキャーキャーと騒がないからバレないと思ってたのに!


「でも杉野くんに告白しなかったの。私もカッコいいからって、すぐに騒ぐ女子と一緒になりたくなかった。ウザいって思った」

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