アタシに付きまとう彼が愛おしい
もう関わりたくないのに…
一度関わったら、最後は裏切られるに決まってる。だから最初から関わらない方が早いって思うから。
「祐華!おはよっ。って誰⁉︎」
アタシたちを見て興奮する山本菜々。
菜々はアタシを親友と思っているらしい。だけどアタシは正直親友とかどうでもいいんだよね…
「違うから。勘違いしないでよね!」
はぁ…
朝からホントに迷惑。
イライラしながら自分の教室に向かう。
自分の席について、考え事をする。
アタシには友達なんて必要ない。
親友も必要ない。
勿論、彼氏も欲しくない。
1人の方が楽。
そう思うようになったのは、今から2年前色々あったわけ。
こうやって、周りのせいにして逃げているって自分でも十分に分かっている。