恋愛境界線
「雪花を…他の男の前にさらしたくないという、俺の独占欲もある」

隼人さんの言葉、視線に私はドキッとする。





「ずるいなあ…もう」



何で兄弟揃って、そういうことをさらっと言えるんだろう。

そんなことを言われて、ときめかない女の子はいないよ。



「…他の女の子に、そんなこと言わないでくださいね」


「ん?」


「何でもない」


私は真っ赤に染まった顔を見られないように、背を向ける。



昨日から隼人さんと恋人同士。
なんか…不思議な気持ち。
< 126 / 230 >

この作品をシェア

pagetop