恋愛境界線
「…写真、見つけなかったら、今も一緒にいたのかな」

「え?」

窓に映る自分の表情を見て我にかえる。
何言ってるの、私。

何でこんな表情…


「ううん、何でもない」



「…そっか」












私たちの間には“境界線”がある。


1年前、引き直した“先生と生徒”の境界線。


“恋愛”の境界線が。


これがある限り、私達はこの先交わることはない。






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