恋愛境界線
「好き…先生がす……」


言い切る前に、私は先生に唇を塞がれる。

2度目のキスは、息が出来なくなるくらい激しかった。

涙が頬を伝って零れる。
今までで心に溜めていた感情が溢れだして止まる気配を見せない。


初めて出会ったあの日には、
先生とこうなるだなんて思いもしなかった。

私たちは何度も何度もキスをして、
気づけば17時をとっくに過ぎていた。








この日、私たちは越えてはならない
先生と生徒という恋愛の境界線を
越えてしまった。


奏のことを忘れて、
先生との激しいキスに没頭した。


先生は私の耳元で囁く。






「好きだよ。もう今度は離さないから」





その言葉の意味を私は取り違えていた。
そして今後私は、全く違った意味があることを知る。

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