恋愛境界線
昨日は結局先生と3時間電話し続けて、寝たのが2時過ぎ。
完全に寝不足で、英語の授業うとうとしちゃったなあ…
「雪花ちゃん、今日ずっと眠そうだったね」
「そうなの。昨日は寝るのが遅くなっちゃって」
今日はお互い部活がなく、珍しくしーちゃんと下校することに。
先生は今日会議らしいので、二人で会えないらしい。
まあ明日から学校休みだし、会おうと思えば会えるよね。
あ、またあくびが出そう。
眠いけど今日こそは、奏に電話をしないと…
「雪花」
校門前、見慣れた人物が私の方を見ている。
その姿に、私は思わず足を止める。
「奏…」
私が奏に気づくと彼はこちらに向かって歩いてくる。
どうしよう。
先生と両想いになってから奏に会うの、初めてだ。
「誰?雪花ちゃんの知りあい?」
しーちゃんが不思議そうに訊ねてくる。