恋愛境界線
「先生のところ行けよ。もう学校に戻ってるんじゃねえか」


「そうだね」


「じゃあ…俺帰るわ。またな」


「うん」


「たまにはこっちにも帰ってこいよ。また俺も会いに来るから。”幼馴染み”として…な」


「うん。来てくれてありがとう。…またね」


奏はゆっくりと立ちあがり、軽く手を振り私に背を向ける。













奏、ずっと隣にいてくれてありがとう。


さようなら。





彼の背中に、そう呟いた。
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