青春なんてくそくらえ
鳥の鳴き声が聞こえる清々しい朝。今日から私は、私立志歌野学園に通い始める。中学と高校1年間をバレーボールに費やした私は、ある日気づいたのだ。本当の青春は部活じゃないのだと。周りの友達は恋にバイトに楽しそうに過ごしているが私といえば1に部活、2も部活、3に友情、4に部活とバレーボール三昧。唯一楽しめたのは仲間達との絆。16歳女子がこんな少年漫画のような生活をしてていいのかと思い悩んでいたところで父親の転勤が決定!心機一転、東京でキラキラしたJK生活を楽しんでやるぜ!
「ゆりなー。何してるの?学校遅刻するわよー。」
「はーい!今出るよー。」
雑誌にも載った可愛い制服!勉強し続けた化粧と髪型!バレーボール以外で初めて役に立った高身長!
今日から私は東京でJKを楽しんでやる!

「えーと、今日から皆さんと一緒に生活することになった。天倉百合菜さんだ。仲良くするよーに。天倉さんからも一言。」
「はい!天倉百合菜です!友達たくさん作れたらいいなって思います。よろしくお願いします!」
前からクラス中を見渡していると地方の高校とは違い東京は顔面偏差値が高すぎる。みんなキラキラしてるしなんか自信無くなってきたかも、、
先生に案内され、席に着くと早速隣の席の子が話しかけてくれた。
「初めまして!私、朝井真希。仲良くしよーねー。」
なんて可愛い子だ。ふわふわした髪にぱっちりした目。基本スペックから華々しいJKが感じられる!
「よろしくねー!」
本当に心配になってきちゃった、、、
でも!部活で鍛えた鋼のメンタルはこんなことで挫けやしない!頑張るんだ!天倉百合菜!
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