私が髪を切った理由
「……あの日のこと、考えてんの」
「…」
「あれから2年、か。ハリカさ、毎回この時期ぼーっとするの多いよね」
「…別に関係ないだろ」
2年前の今日。
俺の人生が変わった。
俺の過去を知っている人間はユイしかいない。
ユイは俺が俺であることを否定しない。
若干心配しているみたいだが。
「あーあ。明日の遠足、嫌だな…」
「楽しみだよ?」
「…俺は嫌なの」
「バスだしね。ハリカ、バス酔いするもんね」
「はぁ…。憂鬱…」
「元気だせ、ほら、みかんジュース」
「…ユイ、俺みかんジュース苦手……」
「大丈夫、飲めば元気出る!」
「…聞けよ…」
「…」
「あれから2年、か。ハリカさ、毎回この時期ぼーっとするの多いよね」
「…別に関係ないだろ」
2年前の今日。
俺の人生が変わった。
俺の過去を知っている人間はユイしかいない。
ユイは俺が俺であることを否定しない。
若干心配しているみたいだが。
「あーあ。明日の遠足、嫌だな…」
「楽しみだよ?」
「…俺は嫌なの」
「バスだしね。ハリカ、バス酔いするもんね」
「はぁ…。憂鬱…」
「元気だせ、ほら、みかんジュース」
「…ユイ、俺みかんジュース苦手……」
「大丈夫、飲めば元気出る!」
「…聞けよ…」