私が髪を切った理由
「ふふふ、嬉しい、ハリカと同じクラスなんて!」
「それに出席番号も隣だしね。」
「ラッキーじゃん!」
「入学式出てなかったのなんで?」
「寝坊。」
「…だるかったんだ?」
「うん、そう。」

ユイの考えていることなんて大抵分かる。
小さい時からの付き合いだ。

「部活入る?」
「いや、俺は入らない。」

そう答えると。
ユイは綺麗に整った眉毛を下げて目を伏せながら。

「…俺…まだその言葉、使ってるんだ」
「……関係ないだろ。」
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