私が髪を切った理由
声がした方を振り向くと。
1番後ろの席にいる金髪の男が。

「お、ば、さ、ん。スカートなんか履くなよ」

その一言でほかの男子もいっせいに声をあげる。

「そーだよ、おばさん!汚いんだよ!」
「おぇー、おばさんの足なんて見たくねぇよ」

山崎先生は下を向いて唇を噛み締めている。
うるせぇよ。
…黙れ。

「ハ…ハリカ?落ち着いて、ね?」
「………。」
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