あなたの青 わたしのピンク
スタジオに入ろうとしたが

少し早かったらしく

誰も来ていなかった

受付の前で二人でどうしようかと

見つめあっていると

ハルが先に食事にしようかと誘ってくれた

お腹も空いていたので

私も喜んでそうすると答え

ハルの手を握ると

並んでビルを出た


ビルを出ると

ビルの前に髪の長い綺麗な女性の二人組が立っていて

ハルを見かけると小さな歓声をあげて

顔を見合わせて喜んだ

そして次の瞬間

ハルと手を繋ぐ私の存在に動きを止めた

ハルは不機嫌になり

何も言わず二人の前を通り抜ける

通り抜けると後ろから話声が届いた

振り向くと

更に男性が二人の女性に話かけている

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