あなたの青 わたしのピンク

次は絶対ハルと来たい

そう思った

どこかで子供の泣き声や叫び声がする

人混みに疲れた人達が言い争うのも

何だか愛しい

歩き疲れたハルと小さな諍いもきっと楽しい

ハルの笑顔が胸をキュンと抓る

彼のいない右手をぎゅっと握った

大丈夫

心はいつも一緒だから



仲見世通りを抜けると

門の前にでた

ようやく人との距離ができて

自分も現実に戻った

必ず両親を連れこよう

二人とも喜ぶだろうなと思った

海外からだってこうして人がやって来るのだ

行き交う沢山の人達

どの人達も私と同じ人間なのだ

同じようなことで

悩んだり

怒ったり

そう思ったら


自分が悩んでいたことが

何だかとても小さなことの様に思えた

そうもっと楽しいことを

考えていいんじゃないかな

だって

空はここも青いから


此処は自分の知っている場所によく似ている

子どもの頃から知っている

懐かしい場所


きっと大丈夫

そう思えた

そしてそれはきっとこれから

ようやくハルに逢える

それがこんなに私を強くしている

離れていても忘れたことなんて

なかった

むしろ

何時もハルは心の中にいて

こうして私を心の中で支えてくれていた

だれより大切な人だった
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