あなたの青 わたしのピンク
ねえハル
貴方と向き合う時は
心になにも入れたくない
素直な私のままで
貴方と向き合いたいんだ
嫉妬して
つまらない時間は過ごしたくないよ
そのバレンタインの事を思い出し
その答えはきっと今夜の演奏で判るはず
そう思うと気持ちを切り替えることができた
そう、今から何より楽しみにしていた
ハルのライブなのだ
ハルの様子を伺うつもりだったけど
そんな気分になれなくて
へんな事を言わない様にと
今からホテルに行くねとメッセージを送った
するとハルからすぐに返信がきた
気をつけろよのメッセージ
ホントは迎えに来てほしかったな
それから
東京に会いに来たこと喜んで欲しかった
早く来いよって言って欲しかった
そう言いたかったけどやめた
この気持ちの正体は私のジェラシー
ホントは楽屋に行きたかった
すこしでも一緒にいたいにきまっているのに
ハルに来るって誘って欲しくて
言えなかったんだ
ハルに迷惑をかけるのが嫌で
良い彼女のふりしてたから
ばちが当たったんだ
正午を過ぎた空の下で
やり場のない気持ちを振り払う様に
ホテルに向かって歩き出した
それでもやっぱりハルが好きだ
この気持ちに変わりはなかった
その気持ちが選んだこの時間を
胸をはって歩いていこう
その選択を選んだ自分の気持ち自信をもって