あなたの青 わたしのピンク
私の気持ちを察してハルが呟いた

「そっか、まだ来たばかりなら

愛果が急に休んだら困るよな。」

そう言って

ハルは私の頭を撫でた

私は悲しくなってうつむいた

「俺も愛果がいないとすげー困るんだけどなー。」

ハルがわざと大きな声でそう言った

その明るい言い方に私は救われた

「ホント?あーせいせいするって思ってなーい?」

そうふざけてハルに言葉を投げかける

「ばれたかー!。」そう言ってニヤリとするハル

「もー!。」

そう言って私はハルを叩くふりをした

ハル大好き

あなたのこんな不思議な前向き加減に

私はいつも救われる

そして

彼みたいに大きな優しい人を私は知らない

二人で笑いあうと

ハルは急に私を抱きしめた

「ホントだよ、俺愛果がいないとダメだから。」

この日の空の青さはとても青くて

ハルのベットの白いシーツに溶け込んで

空気まで青く染めてハルの顔を青く染めている

「私も、このままハルの傍にいたい。」

次に会うまでハルの温もりを忘れないように

私はハルにしがみついた

ハルも私を何も言わずにただ抱きしめてくれた

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