だいすきだったきみへ。
《まあいいです》

ほんと何様だよ自分って何度もなる言い方。

《なんか、

なのにきみはいつだってやさしくて、

テンション低く》

わたしのことをちゃんと考えてくれてたって、

《てん、しょん?》

いまなら嫌ってほどわかるよ。

《低》

文字だけなのに、

《そんなことないよ。げんきでーす》

顔なんて合わせてないのに、

《なんかいつもとちがうねんなー》

きみはどこまで鋭いんだろう。

《気のせいだ》

ずるいよね。

《もしかして泣いてる?》

泣いてたことにまで気付いてくれたんだもん。

《…泣いてない》

いまはね。
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