だいすきだったきみへ。
「卒業おめでとう」

担任の先生から贈られた言葉。

本番がはじまる前のさいごの朝の会。

「昨日は10時には寝たかな?」

なんて言う先生の問いかけに、

10時半に寝たわたしたちは、

思わず顔を見合わせて笑っちゃったよね。

そんなちいさなことが、

わたしのしあわせだったよ。

いっしょに歩けなくても、

隣で座れることが、

きみの近くにいられることが、

あの頃のわたしにとって、

いちばんしあわせなことだったよ。
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