だいすきだったきみへ。
わたしの左手は、
きみの右手のなかにあったから、
わたしは右手でバランスを取るしかなかった。
だけどこたつの外はやっぱり寒くて、
両手の温度差が半端なかった。
だから気付けばこたつのなかにある
ふたりの手に、
きみの手に、
冷たくなった右手を当てた。
「手、冷たくない?」
突然言われた言葉。
その主はきみしかいなくて。
きみの右手のなかにあったから、
わたしは右手でバランスを取るしかなかった。
だけどこたつの外はやっぱり寒くて、
両手の温度差が半端なかった。
だから気付けばこたつのなかにある
ふたりの手に、
きみの手に、
冷たくなった右手を当てた。
「手、冷たくない?」
突然言われた言葉。
その主はきみしかいなくて。