だいすきだったきみへ。
毎週火曜日。

わたしは近くの町の子たちと遊んでた。

鬼ごっこ中聞いたこと。

「あいつに好きな人聞いたら、お前やった」

なんて言われたから、

嫌でも舞い上がってしまったよ。

きみはわたしのことが好きかと聞かれても、

否定せずに笑い出すね。

それは期待してよかったのかな。

誰に聞いても、わたしの名前が出た途端

顔を真っ赤にして照れ出すって言われてたんだよ。

いつからそれがわたしじゃなくなったんだろうね。
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