だいすきだったきみへ。
帰りのHRにかな。

先生がお気に入りの本を

読んでくれることになったんだっけ。

用意を済ませて聞いてたとき、

わたしは水筒に帽子をかけてたら、

きみが、わたしの帽子のつばの破れてるとこを

触りながら

「あれ、どうしたん、破けてるで??」

なんてばかにしてきて、

帽子をちょこちょこ触ってくるから

わたしはその手を塞ごうときみの手を握った。
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