だいすきだったきみへ。
卒業アルバムに寄せ書きを書くってなったとき、

わたしはきみに書いてほしかった。

帰りのホームルームで、

先生からその話を受けて、

言おうかな、迷惑かな

なんてひとりで迷ってた。

帰り際。

わたしの親友のひとり、

ぽんぽんのヘアゴムをつけてたから

ぽんちゃんって呼ぼうかな。

ぽんちゃんがきみに、

「なー、卒アル書いてくれん?」

ってきみにすんなりお願いしてた。

「ええで」

きみもすんなり受け入れてた。
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