だいすきだったきみへ。
ぽんちゃんと約束してるのを横目に見ながら、

いいなぁ、

なんて思ってた。

やっぱりわたしも書いてほしくて、

「書いてほしい」

ってきみに言ったら、

きみは真顔でうなずいた。

やっぱりぽんちゃんが羨ましかった。

羨ましかったのはそれだけじゃなかった。

次の日の帰りに、

「書いてなー」

きみがぽんちゃんに言ってるのを見た。

わたしはそれを見て、素直にいいなって、

だけどなんか嫌だなって、

LINEで書いてほしいみたいな話も

きみとしたことあるけど、

やっぱりなにかが嫌だった。
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