名もない詩集

誰かを
深く愛しても
叶わないなら
胸にしまえと

私達の事を
よく
知らない人が
無理強いする

その人は
今愛する家族が
もぎとられても

胸にしまい
次へ行けるのか

替われるものが
あるような
相手なら

初めから
見向きもしない

替われる程度の
人は全て
記憶の彼方へ
消えてった

忘れられない
ほんとの愛だけ
胸から離れない

かわれない
誰かしか
愛せないから

会えなくても
届かなくても
心は縛れない

身代わりのない
唯一の君

火傷の恋なら
救われたけど