名もない詩集
2つの瞳から
実際には
涙など
落ちては
いないのに

血の涙が
流れてるのが
はっきりと
わかった

毎日が
張り詰めて
ギリギリで
頑張ってるから

命がけで
生きているから

平気に見えても

些細な
きっかけで

心が傷つき
折れて
すぐに
死のうとすると
知っているから

私にとっての
尖ったものから
逃げていたのに

ふと
気を緩めたら

それは容赦なく
私の心を貫く

だけど
自分は
間違ってないと
そう考えたら
余計辛いだけ

だからいつも
そんな時には
私が悪かったと
そう思うように
している

その方が
傷は
浅くてすむから

笑えるね
何もかもが
ヘタクソで
無器用すぎて

張り詰めた
糸が
今にも
切れそうなのに
泣く胸もないし
泣く事も
できない

でも胸が
とても痛くて
血の涙が
流れてるのが
はっきりと
分かったんだ

まだ
死ねない
まだ
頑張らなくちゃ
いけないから

私はやっぱり
黙っているのが
お似合い

傷つくことも
傷つける事も
ない世界で
生きていきたい

どんどん
自分が
嫌いになるよ

辛くて
悲しくて
情けなくて
死にたくなるよ

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