名もない詩集
さあ
眠る為と
最低限の
薬を砕いて
飲んだら
眠りなさい

嫌だろうけど
朝が来るから

それまでの
間だけでも
悲しみも
追って来ない位
深い闇まで
落ちて
眠りなさい

プラグ一本
抜けても
朝は来ない命

辛かったね
悲しかったね

こんなに
頑張って
生きているのに
悲しみは
容赦ないね

いくつかの
糸のうち
数本が
また切れた

相手をなじれば
楽になるのに

君はいつも
自分を責めて
追い詰めてる

さぁ
携帯の電源も
切って
ただ深く
眠りなさい




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