名もない詩集

10年後のもうじき夏のうた

この両手の中の
魂を燃やし尽せ

この手の熱さで
魂は空へ
蒸発して
行くだろう

思い出の
雨が降るなら
黙って
濡れながら
歩けばいいさ

魂を燃やし尽せ

お前の
手のひらから
一つずつ
一つずつ
何かに変えて
送り出せ


魂を
燃やし尽せ

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