名もない詩集
約束してるから
連絡つかなくて
電話をするのに

出てくれないから
また
電話しなくちゃ
いけなくなって

それでまた
電話をするのに

「縛られてるみたい」

なんて言うんだね

その電話一つに
私が
どれだけ
待たされて

どれだけ
悩んだかなんて
いつだって
関係ないの

あなたは
勘違いしてる

電話を
かけなくちゃ
いけなくしてる
原因が
どこにあるか

気づかないで
傷つけて
傷つけあうこと
気づかない限り

二人は
こうして
辛いだけよ




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