名もない詩集
今年も
花火の夜が
来たよ

あなたの
お誕生日の
前夜祭だと
覚えているのに

いつの間にか
責任の重い
仕事になって
一緒に見れる
そんな事もない

いつだったか
花火の音
電話で聞かせた

あれから
もう何年?

二人で見た花火
綺麗だったね

あの頃は
二人とも
ずっと元気で
変わらずに
いられる明日を
信じていた

まさか
重荷に
なるなんて

こんな日が
来るなんて

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