名もない詩集
悲しみを
打ち消して

思い出の
フラッシュバック
叩き壊して欲しい

そんな時
優しく見つめて
抱きよせて

ただ胸に
顔埋めていたい

それなのに
何も
言えない
何も
言ってくれない

そのお互いの
間違った
思い遣りが

二人に距離を
作ってる

そんな距離なんか
欲しくないのに

わかっているのに
その距離を
二人とも
縮められなくて

側にいるのに
心まで触れない

だから
二人分の苦しみを
背負って
悲鳴あげてる

苦しくても
そばにいて

苦しくても
側にいたい


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